キミとの距離が、縮まらない。
「私、冴えないし、頼まれたら断れないし、コミュニケーションとるの下手だから、駄目なとこばっかりだよ。それに比べて長谷川くんはいつもみんなの中心にいて、コミュニケーションとるのも上手で…私なんかとは正反対で…」
そう口に出しながら、なんだか悲しくなってだんだんと語尾が小さくなっていく。
でも長谷川くんは、にっこり笑ってこう言ってくれた。
「俺と正反対っていうんなら、俺達、良いコンビになれそうだな!」
「良いコンビ?」
私が驚いて尋ねると、長谷川くんは「うん!」と言って頷いた。
「正反対ってことは、お互いの欠点を補い合えるってことだろ?実際、昨日の話し合いでも、俺が進行、黒田さんが書記、ってしたら、めっちゃスムーズに進んだし。」
そう言うと、長谷川くんはにっこり笑って私の方を見た。