キミとの距離が、縮まらない。
ようやくホームセンターに辿り着くと、さっそく予算管理表に書き出したものを見て廻った。
「お、段ボール、結構サイズ揃ってんじゃん!でもやっぱりもらってきたりした方が安上がりだよなー。どれだけ集められるかだけど…」
「そうだね。買い足さないといけない時があるかもしれないし、とりあえずサイズ毎に金額書いとくよ。あと、ペンキは…」
「とりあえずこの小さいのでもいいんじゃね?絵の具の方も見とくかー。」
そんな話をしながら、材料の単価を管理表に書き込んでいく。
材料の全てを調べ終わる頃には、日もだいぶ傾いていた。
「よし!これで来週のみんなとの話し合いもスムーズにできそうだな。」
「そうだね!担当割も決めていかないといけないねー」
「黒田さん、お化け役やりたいとか、ある?」
「んー、私は受付でいいかな…。」
「そうなの?俺、ちょっとだけお化けとか驚かす方をやってみたいんだけど。」
そんな話をしながら、ホームセンターを後にする。
私の最寄り駅は学校の近くで、長谷川くんは自転車を学校に置いているということもあり、2人並んで学校に向かった。