キミとの距離が、縮まらない。
それから私達は、遅い時間までお互いの好きな曲の話で盛り上がった。
最後に『おやすみ』と送り合って、やり取りが終わると、少しだけ寂しい気持ちになった。
――どうしよう。長谷川くんのこと、どんどん好きになっちゃう。
長谷川くんと話してると、楽しくて、嬉しくて、幸せな気分になる。
でも…
私みたいに冴えない女子が、長谷川くんのことを好きだって知られたら、長谷川くんに迷惑かけちゃう。だから…
迷惑はかけません。
誰にも知られないようにするから。
私の思いなんて、届かなくていいから。
なので、どうか
長谷川くんを、好きでいさせてください。