キミとの距離が、縮まらない。
――私…!反応、わかりやすっ…!
恥ずかしくて長谷川くんの顔を見れずにいると、長谷川くんの声が、私の頭の上から降ってきた。
「嫌じゃなかったって、本当に?俺、急にあんなことしたから、絶対嫌われたと思ってた。…黒田さんが『私も』って言ってくれたの、俺の気のせいじゃなかったって思ってもいい?」
ドクン、と心臓が跳ね上がった。
――なんて返せばいい?気のせいじゃないよって言ったら、長谷川くんのこと、好きっていうのがバレちゃう…。
黙っていると、長谷川くんが私の顔を覗き込んできた。
――だめ、今長谷川くんの顔見たら…!
ますます顔が熱くなるのを感じた。
すると、長谷川くんも、耳まで赤くなる。
バッ!と長谷川くんは体勢を戻すと、顔を手で覆って横を向いてしまった。
――バレた!?バレたよね、あんな反応…!