再会したクールな皮膚科ドクターは、元・売れっ娘キャバ嬢をまるごと愛で包み込む
日々金欠、という過去から
「うーん……なんでなんだろう?」
いつも定位置に置かれている、私の貯金通帳。
一番最後に通帳記載されているページを開いて唸るのは、もう毎月の定番。
「スマホ代でしょ、家賃でしょ、食費……」
通帳を持っていない方の右手で指を折りながら、毎月の固定出費を考えてみる。
そんなに、毎月無駄遣いをしているわけではない。
頻繁にブランド物を購入しているわけでもなく、できるだけ外食を控えたり、必要ない場所の電気は消したりと、節約を心掛けてはいる。
それなのに……。
「今月も、マイナス……」
はぁ、と大きくため息を漏らして、通帳を定位置に戻した。
今年で24歳になる私は、高校卒業後は新しい文房具を考案する企業に就職。
もともと人と話すのが苦手なタイプで、接客業は向いていないと当時の担任の先生に言われ、勧められたのが今の職場。
字を書くことは好き。文房具に触れることも好き。
だからこそ向いていると思って就職したものの想像以上に生活が苦しい。
別に、飛びぬけてここの企業の月給が低いわけではない。求人票に記載してあった分くらいの給料は支給されているし、福利厚生だって充実している。
残業があれば進んでしているのに、なんでなんだろう?
いつも定位置に置かれている、私の貯金通帳。
一番最後に通帳記載されているページを開いて唸るのは、もう毎月の定番。
「スマホ代でしょ、家賃でしょ、食費……」
通帳を持っていない方の右手で指を折りながら、毎月の固定出費を考えてみる。
そんなに、毎月無駄遣いをしているわけではない。
頻繁にブランド物を購入しているわけでもなく、できるだけ外食を控えたり、必要ない場所の電気は消したりと、節約を心掛けてはいる。
それなのに……。
「今月も、マイナス……」
はぁ、と大きくため息を漏らして、通帳を定位置に戻した。
今年で24歳になる私は、高校卒業後は新しい文房具を考案する企業に就職。
もともと人と話すのが苦手なタイプで、接客業は向いていないと当時の担任の先生に言われ、勧められたのが今の職場。
字を書くことは好き。文房具に触れることも好き。
だからこそ向いていると思って就職したものの想像以上に生活が苦しい。
別に、飛びぬけてここの企業の月給が低いわけではない。求人票に記載してあった分くらいの給料は支給されているし、福利厚生だって充実している。
残業があれば進んでしているのに、なんでなんだろう?
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