再会したクールな皮膚科ドクターは、元・売れっ娘キャバ嬢をまるごと愛で包み込む
「莉乃さん、まさかあなた……」
「あ……すみません。実は私、あのあと医療事務の資格を取得しまして」
これにはさすがのお母様も驚いた様子。
それもそのはず。
だって、お母様が知っているのは〝キャバ嬢だった西野莉乃〟だ。
お母様を見返したいとか、驚かせたいとか、そういう気持ちで勉強をしたわけではないけれど、少しでも過去を上書きしたいという思いはあった。
もしかして、考え方が甘い、とか……?
「そうだったの……。やっぱり、蒼汰が選んだ女性なだけあるわね」
「え、それって……」
お母様の言葉に、私は俯いていた顔を上げた。
もしかして……見直してくれた?
「莉乃さん。ちょうど、医療事務を募集していたところなんだよ。どうだい? 蒼汰と同じ職場では、働きにくいかね?」
お父様の言葉に「ナイスなタイミングね」と、お母様も口を挟む。
そんなの、嫌なわけがない。
蒼汰さんと結婚して、いつかは大学病院で医療事務をしたいと、こっそり思っていたのだから。
その夢はあの日崩されてしまったわけなのだけれど、違った形で叶いそうだ。
「嫌ではありません。こんな私でよければ、ぜひお願いします!」
嬉しさのあまり、鼻の奥がツンとしたのを隠すかのようにして、深く頭を下げた。
蒼汰さんと結婚して、さらにクリニックで一緒に仕事ができるなんて、そんなの嬉しすぎる。
「あ……すみません。実は私、あのあと医療事務の資格を取得しまして」
これにはさすがのお母様も驚いた様子。
それもそのはず。
だって、お母様が知っているのは〝キャバ嬢だった西野莉乃〟だ。
お母様を見返したいとか、驚かせたいとか、そういう気持ちで勉強をしたわけではないけれど、少しでも過去を上書きしたいという思いはあった。
もしかして、考え方が甘い、とか……?
「そうだったの……。やっぱり、蒼汰が選んだ女性なだけあるわね」
「え、それって……」
お母様の言葉に、私は俯いていた顔を上げた。
もしかして……見直してくれた?
「莉乃さん。ちょうど、医療事務を募集していたところなんだよ。どうだい? 蒼汰と同じ職場では、働きにくいかね?」
お父様の言葉に「ナイスなタイミングね」と、お母様も口を挟む。
そんなの、嫌なわけがない。
蒼汰さんと結婚して、いつかは大学病院で医療事務をしたいと、こっそり思っていたのだから。
その夢はあの日崩されてしまったわけなのだけれど、違った形で叶いそうだ。
「嫌ではありません。こんな私でよければ、ぜひお願いします!」
嬉しさのあまり、鼻の奥がツンとしたのを隠すかのようにして、深く頭を下げた。
蒼汰さんと結婚して、さらにクリニックで一緒に仕事ができるなんて、そんなの嬉しすぎる。