再会したクールな皮膚科ドクターは、元・売れっ娘キャバ嬢をまるごと愛で包み込む
私の頭をもう一度ポンポンとしてから、受付を出て行く蒼汰さん。
なんか……ズルい。
4月から高森皮膚科クリニックで働きだした蒼汰さんだけれど、彼の診察中は思っていた以上にかっこよかった。
実際、お昼休みに看護師さんたちが蒼汰さんのことで騒いでいたのを耳にしたことがある。
すでに結婚が決まっている私たちだから、彼女たちには申し訳ない気もしたけれど。
ちょっと妬ける。
「あ、いけない。蒼汰さん待たせちゃう」
自分の旦那様になる人に見惚れている場合ではない。我に返ってバッグを手に持つと、急いで外に出た。
職員専用の入り口付近で蒼汰さんの姿が目に留まり「お待たせしました」と言いながら近寄って行く。
スクラブ姿にパーカーを羽織っているのだけれど、その姿もまたかっこいい。
「莉乃、さっきからなに見惚れてるんだ。行くぞ」
「えっ、ちょっと……!?」
そう言いながら、私の手を取り歩き始める蒼汰さん。
……見惚れていたこと、バレバレだった。
というか、手なんて繋いでいても大丈夫なのかな?
夫婦になるから別に問題はないのだけれど、こんなところを看護師さんたちに見られたりでもしたら……なんだかややこしいことに巻き込まれそうで怖い。
なんか……ズルい。
4月から高森皮膚科クリニックで働きだした蒼汰さんだけれど、彼の診察中は思っていた以上にかっこよかった。
実際、お昼休みに看護師さんたちが蒼汰さんのことで騒いでいたのを耳にしたことがある。
すでに結婚が決まっている私たちだから、彼女たちには申し訳ない気もしたけれど。
ちょっと妬ける。
「あ、いけない。蒼汰さん待たせちゃう」
自分の旦那様になる人に見惚れている場合ではない。我に返ってバッグを手に持つと、急いで外に出た。
職員専用の入り口付近で蒼汰さんの姿が目に留まり「お待たせしました」と言いながら近寄って行く。
スクラブ姿にパーカーを羽織っているのだけれど、その姿もまたかっこいい。
「莉乃、さっきからなに見惚れてるんだ。行くぞ」
「えっ、ちょっと……!?」
そう言いながら、私の手を取り歩き始める蒼汰さん。
……見惚れていたこと、バレバレだった。
というか、手なんて繋いでいても大丈夫なのかな?
夫婦になるから別に問題はないのだけれど、こんなところを看護師さんたちに見られたりでもしたら……なんだかややこしいことに巻き込まれそうで怖い。