再会したクールな皮膚科ドクターは、元・売れっ娘キャバ嬢をまるごと愛で包み込む
勤務開始前、店長から分厚い茶色の封筒を手渡され「ありがとうございます」と感謝の気持ちを込めて受け取った。
……あっ。なんかちょっと、今日は少ないかも。
なんて。茶封筒を受け取っただけで、こんな風にだいたいどのくらい入っているかがわかるようになってしまった。
封筒をチラリと覗き込んで中身を確認したけれど、やっぱり少なそう。
「来月も期待してるよ」
「はい……ありがとうございます」
ひらひらと手を振りながら、スタッフルームへと戻って行く店長。
私も茶封筒を持ったままロッカールームへと向かい、今日着る予定のパーティードレスを準備する。
今日は、真っ赤なマーメードラインのドレスにしようかな。
「莉乃、給料少なかったの?」
準備中の私に話しかけてきたのは、私より少し先輩のめぐみさん。お店では〝月奈〟という名前で、お客様と対応している。
「うーん……今月、お客さん少なかったっけ?」
「いや、そうでもないと思うけどなぁ」
そうだとすれば、私の頑張りが足りなかっただけだ。
私のお客様の中には、社長とか取締役社長とか、とにかくお金持ちがいっぱいいる。
昨日対応した「中川さん」という男性も、食品会社の社長だ。
……あっ。なんかちょっと、今日は少ないかも。
なんて。茶封筒を受け取っただけで、こんな風にだいたいどのくらい入っているかがわかるようになってしまった。
封筒をチラリと覗き込んで中身を確認したけれど、やっぱり少なそう。
「来月も期待してるよ」
「はい……ありがとうございます」
ひらひらと手を振りながら、スタッフルームへと戻って行く店長。
私も茶封筒を持ったままロッカールームへと向かい、今日着る予定のパーティードレスを準備する。
今日は、真っ赤なマーメードラインのドレスにしようかな。
「莉乃、給料少なかったの?」
準備中の私に話しかけてきたのは、私より少し先輩のめぐみさん。お店では〝月奈〟という名前で、お客様と対応している。
「うーん……今月、お客さん少なかったっけ?」
「いや、そうでもないと思うけどなぁ」
そうだとすれば、私の頑張りが足りなかっただけだ。
私のお客様の中には、社長とか取締役社長とか、とにかくお金持ちがいっぱいいる。
昨日対応した「中川さん」という男性も、食品会社の社長だ。