再会したクールな皮膚科ドクターは、元・売れっ娘キャバ嬢をまるごと愛で包み込む
久しぶりに、夜の街でもぶらぶらしてみるか。
もう少しで夏から秋へと季節も変わろうとしているし、秋物の洋服でも物色してみよう。

そんなことを考えつつ、シャワーを終えて頭をバスタオルで拭きながらキッチンへ向かい、冷蔵庫から冷えたペットボトルの麦茶を取り出して喉へと送った。

ジーパンに薄めの長袖ニットセーターを身に纏い、薄めのブラウンカラーのロングカーディガンを羽織る。
バックを持ち歩く習性はなく、相変わらずポケットにスマホと財布をねじ込むとスニーカーを履いてマンションを出た。


大学病院を横目にして歩きながら最寄り駅に向かい、改札を通る。ホームへ到着と同時に電車が到着し、俺はそれに乗り込んだ。

電車に揺られながら窓に映った自分の姿を見て、これなら医者とバレないな。と安心する。
たまにブランド物で着飾る医者もいるようだが、俺にはできない。

目的地に到着しお気に入りのスポーツブランドショップを物色し、これから使えそうであろう秋服を3着ほど購入した。


「あ、ついでに……」


スニーカーも、新調しておくか。
思い出した俺は2足ほどスニーカーを試着し、それも合わせて購入。

1足は、通勤用に使っても問題なさそうな軽いスニーカーだ。今履いているスニーカーも歩きやすいが、だいぶ長い期間履いていたこともあって、汚れが目立つようになってきていた。
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