再会したクールな皮膚科ドクターは、元・売れっ娘キャバ嬢をまるごと愛で包み込む
田端くんは23歳で私より1つ年下。
そのくせしっかりしていて、話しているととても年下だとは思えないくらいだ。
大学に通いながら昼間のバイトと掛け持ちして働いているらしいけれど、その理由が彼女に婚約指輪を購入したいからなんだとか。
本当、どこまでもしっかりした23歳だ。
「指名したのはどんな人?」
「なんか不思議な感じの人。初来店らしいけど」
「ほら、あそこの席の人」と、田端くんはお店の1番奥の席を指差した。
初来店の人に対して田端くんは、まずはお店の人気No.1からNo.3までをおすすめしてくれることになっている。
それでお客様が気に入れば指名が入るわけだけれど、私を選んでくれたようだ。
おすすめされても私たちよりランキングが下の女の子を選ぶお客様もいるし、人それそれだ。
「変な人じゃないといいけどなぁ」
「変な人でも上手く対応できるのが柚葉ちゃんじゃん」
「もう、褒めてもなにも出ないよ?」
吐き捨てるように田端くんにそう言って私はその場を離れたものの、内心ちょっと嬉しい。
人との会話があまり得意ではなかった私に対して、最高の褒め言葉のように思えた。
これだから田端くんは、ほかの子たちにも信頼されているんだろうな。
そのくせしっかりしていて、話しているととても年下だとは思えないくらいだ。
大学に通いながら昼間のバイトと掛け持ちして働いているらしいけれど、その理由が彼女に婚約指輪を購入したいからなんだとか。
本当、どこまでもしっかりした23歳だ。
「指名したのはどんな人?」
「なんか不思議な感じの人。初来店らしいけど」
「ほら、あそこの席の人」と、田端くんはお店の1番奥の席を指差した。
初来店の人に対して田端くんは、まずはお店の人気No.1からNo.3までをおすすめしてくれることになっている。
それでお客様が気に入れば指名が入るわけだけれど、私を選んでくれたようだ。
おすすめされても私たちよりランキングが下の女の子を選ぶお客様もいるし、人それそれだ。
「変な人じゃないといいけどなぁ」
「変な人でも上手く対応できるのが柚葉ちゃんじゃん」
「もう、褒めてもなにも出ないよ?」
吐き捨てるように田端くんにそう言って私はその場を離れたものの、内心ちょっと嬉しい。
人との会話があまり得意ではなかった私に対して、最高の褒め言葉のように思えた。
これだから田端くんは、ほかの子たちにも信頼されているんだろうな。