山寺兄弟の深すぎる愛
そして講義室に着いた三人。
横に並んで席に座る。
やっぱり風龍と虎空は、真ん中に座っている祭理だけを見つめている。
「あ、あの…フウちゃんとクウちゃん……」
「ん?」
「なぁに?」
さっきまでの、恐ろしい二人は何処にいったのか、とても甘く優しい表情の二人。
二人揃って、片肘をついてニコニコ微笑んでいる。
「あのね。
ら、乱暴なことはやめて……」
「は?」
「何のこと?」
「さ、さっきみたいなことだよ」
「どこが乱暴なんだよ」
「僕達、何もしてないよ?」
「乱暴な言葉使ったでしょ?」
「悪いのは、奴等だろ?」
「祭理は、バカにされて傷つけられたんだよ?」
「私は、大丈夫だよ。
もう、慣れてるし。
春はいつもこんな感じだもん。
高校……いや、中学の時からずっと」
「「慣れるなよ…」」
ハモる、風龍と虎空。
「え?」
「助けを求めろよ、俺達に」
「いいんだよ?
祭理は、僕達の命その者なんだから」
講義が始まり、祭理は遅れていた分必死にメモを取る。
その両隣で風龍と虎空は、講義中にも関わらず祭理を見つめていた。
しかしきちんと教授の話は聞いていて、祭理のノートの間違いを指摘する。
「………祭理…ここ、違うよ」
こっそり耳打ちする、虎空。
「へ?」
「ここは━━━で━━━って風に、考えるんだ」
風龍が分かりやすく教えてくれる。
「あ、そうか。
ありがとう」
(相変わらず、賢い双子……(笑)
ホワイトボード、全く見なくて理解しちゃうんだもんなぁー)
祭理一人ではわからない課題も、風龍と虎空のおかげでなんとかこなせている祭理。
順調に進級出来ているのも、二人がいたからこそだ。
そんなこんなで、午前中の講義を終えた三人。
ランチをとるため、学食に向かった。
メニューの書かれたプレートを見つめる、三人。
「「祭理、何食べる?」」
風龍と虎空が、問いかける。
「えーと…天丼にしようかな?」
「「ん。じゃあ、俺(僕)も!!」」
「………」
二人は、必ず祭理と同じものを頼む。
なので祭理は、二人の好きそうなメニューを選ぶようにしている。
食券を買って注文し、大きなテーブル席に三人並んで座った。
片側に三人並んでいるので、対面の席が開いている。
普通ならそのあいてる席に誰か座るのだが、風龍と虎空相手に誰も座りたがらない。
その理由は━━━━━━
「すみませーん!
ここ、座っていいですか?」
一年らしき学生が、あいている席に座ろうとする。
「「は?ダメに決まってんだろ!?」」
風龍と虎空の声が、綺麗にハモった。
横に並んで席に座る。
やっぱり風龍と虎空は、真ん中に座っている祭理だけを見つめている。
「あ、あの…フウちゃんとクウちゃん……」
「ん?」
「なぁに?」
さっきまでの、恐ろしい二人は何処にいったのか、とても甘く優しい表情の二人。
二人揃って、片肘をついてニコニコ微笑んでいる。
「あのね。
ら、乱暴なことはやめて……」
「は?」
「何のこと?」
「さ、さっきみたいなことだよ」
「どこが乱暴なんだよ」
「僕達、何もしてないよ?」
「乱暴な言葉使ったでしょ?」
「悪いのは、奴等だろ?」
「祭理は、バカにされて傷つけられたんだよ?」
「私は、大丈夫だよ。
もう、慣れてるし。
春はいつもこんな感じだもん。
高校……いや、中学の時からずっと」
「「慣れるなよ…」」
ハモる、風龍と虎空。
「え?」
「助けを求めろよ、俺達に」
「いいんだよ?
祭理は、僕達の命その者なんだから」
講義が始まり、祭理は遅れていた分必死にメモを取る。
その両隣で風龍と虎空は、講義中にも関わらず祭理を見つめていた。
しかしきちんと教授の話は聞いていて、祭理のノートの間違いを指摘する。
「………祭理…ここ、違うよ」
こっそり耳打ちする、虎空。
「へ?」
「ここは━━━で━━━って風に、考えるんだ」
風龍が分かりやすく教えてくれる。
「あ、そうか。
ありがとう」
(相変わらず、賢い双子……(笑)
ホワイトボード、全く見なくて理解しちゃうんだもんなぁー)
祭理一人ではわからない課題も、風龍と虎空のおかげでなんとかこなせている祭理。
順調に進級出来ているのも、二人がいたからこそだ。
そんなこんなで、午前中の講義を終えた三人。
ランチをとるため、学食に向かった。
メニューの書かれたプレートを見つめる、三人。
「「祭理、何食べる?」」
風龍と虎空が、問いかける。
「えーと…天丼にしようかな?」
「「ん。じゃあ、俺(僕)も!!」」
「………」
二人は、必ず祭理と同じものを頼む。
なので祭理は、二人の好きそうなメニューを選ぶようにしている。
食券を買って注文し、大きなテーブル席に三人並んで座った。
片側に三人並んでいるので、対面の席が開いている。
普通ならそのあいてる席に誰か座るのだが、風龍と虎空相手に誰も座りたがらない。
その理由は━━━━━━
「すみませーん!
ここ、座っていいですか?」
一年らしき学生が、あいている席に座ろうとする。
「「は?ダメに決まってんだろ!?」」
風龍と虎空の声が、綺麗にハモった。