山寺兄弟の深すぎる愛
~~~♪♪
風呂が沸いたアラームが鳴り、風龍が「じゃあ、入ってくる」と言ってソファを立ち上がった。

リビングを出ていくと、虎空が祭理を横から抱き締めてきた。
「はぁ…やっと、二人っきりになれた……!」

「……//////」
祭理は、いつもどうしていいかわからず、抱きすくめられたままだ。

「祭理、ミサンガありがとね!」
「うん」

「大切にするね!」
「うん」

「……………はぁ…祭理、好き…大好き…/////」
「う、うん/////」

「………」
「……/////」

「祭理」
「は、はい!」

「フフ…そんな、緊張しないの!
毎日、言ってるよね?」
そう言って向き直り、頬を包み込む虎空。

「う、うん/////」

「キス、していい?」

「………へ!?き、キス!!!?」

「うん。もちろん、口になんて贅沢言わないから。
また、頬っぺにさせて?」

「う、うん/////」

虎空の顔が近づき、頬にチュッ!とリップ音をさせてキスをする。
たったそれだけで祭理は、心臓が痛い程早く動き、火照ったように顔を赤くする。

「可愛い…/////
祭理、可愛すぎだよ/////」
そう言って、更に口唇を寄せてくる虎空。
反対の頬にも、キスをする。

止まらなくなった虎空は、何度も頬や額に啄むキスを繰り返す。
「や…やめ…/////クウちゃ…お願…/////」

「ん…もう、少しだけ…
可愛い…可愛い、祭理…
好き…好き…祭理…好き」
押し返してくる祭理の手を掴み、尚も続ける。

「クウちゃ…や…」

「ん…ごめんね、止まんなくなっちゃった……(笑)」
そして、額と額をくっつけ囁いた。

「……/////」
「………」
「な、何?/////」

「ここ…ここにしたい…キス」
祭理の口唇をなぞる、虎空。

「だ、ダメ…/////」

「だよね…
ん、わかった!
じゃあ、祭理から僕にして?
頬っぺにキス。
そしたら、もう今日はやめる!」

「え……む、無理ぃ…/////」

「チュッて、僕がしたみたいにしてくれたらいいから」

「……/////」

「してくんないと、もっとキス責めするよ?
その流れで、口唇にもしてしまうかも?」

「……え/////」
(も、もう無理だよ…/////)

虎空が頬を向け“ここだよ!”と自身の頬を指差した。

祭理は、意を決して虎空の頬に口唇を寄せた。
口唇が虎空の頬に触れる寸前、ギュッと目を瞑った祭理。
虎空はすかさず、自身のスマホを操作しそれをカシャッと写真に収めた。
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