山寺兄弟の深すぎる愛
「━━━━うぅ…気持ち悪い…/////
のぼせた……水…」
風龍と虎空のことをずっと考えていたため、のぼせてしまい、少し酔ったようにリビングに戻ってきた。
キッチンに向かい、冷蔵庫からミネラルウォーターを出した。

グラスに注いでいると、ベランダにいた風龍と虎空が祭理の存在に気づいた。

「祭理!」
「おかえり!」

「どうした?」
「なんか、顔赤いよ?」

「あ…のぼせちゃって…//////」

「大丈夫か!?」
「とりあえず、ソファに座ろ?」

「うん…でも、大丈夫だよ!」

虎空に支えられながら、ソファに座る。
風龍が、グラスを持ってくる。

「ほら、ゆっくり飲めよ」
「うん、ありがとうフウちゃん」
そして近くにあった雑誌で、ゆっくり扇ぐ。

「大丈夫?」
頬に触れる、虎空。
「うん。のぼせたって言っても、そんな酷くないし。
大丈夫だよ、クウちゃん」

「髪の毛も乾かさなきゃね。
あ、僕が乾かしてあげる!」
「え?いいよ、私の髪の毛長いし…」
「いいから!」

虎空がドライヤーを持ってきて、祭理の髪の毛を乾かし始めた。
「柔らかくて、綺麗だよね…祭理の髪の毛!
触ってると、気持ちいい~」

「ん!ほんとだ!
サラサラしてる!」
風龍も触り、手櫛で何度もとく。

「でも、乾かすの大変だね(笑)」
「だな!こんだけ長けりゃな(笑)」
「うん。冬場は特に!(笑)
二人は、短いからすぐ乾きそう!」

「まぁな!俺は、ドライヤーいらねぇくらい!」
「僕も、これからの季節はなくても簡単に乾くよ!」

「私、バッサリ切ろうかなぁ~」

「え?」
「切るの?髪の毛」

「これから暑くなるし!
肩くらいに」

「僕はこのままでいいと思うよ!」
「まぁな。でも、ショートの祭理も見てみたい!」
「あー、確かに…祭理、ずーっとロングだもんね!
美容師に行っても、毛先整えるだけだったし」

「今度の休み、連絡してみる!」

そして寝ようと言うことなった、三人。
必ず風龍と虎空は、祭理を部屋に送ってからそれぞれ部屋に向かう。

「フウちゃん、クウちゃんおやすみ!」
「「おやすみ!」」

ドアが閉まり、風龍がポツリと言った。
「一緒に寝てぇな……」
「僕も……」
虎空も賛同し、呟く。

「………」
「………」

「「…………あ!!」」

「クウ!」
「うん!フウも、思った?」


「「三人で、一緒に寝ればいいんだ!!」」

頬へのキスが、風龍と虎空の理性を崩壊させ始めていた━━━━━
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