山寺兄弟の深すぎる愛
腹を抱えて笑う風龍。
虎空は、怪訝そうに見る。
「クウ」
そしてフッ…と真面目な顔をして、虎空を見据えた。
「何?」
「乱暴はしねぇが、俺よりもお前の方が何倍も恐ろしいだろ?」
「は?」
「俺は、お前より“最悪で最低な奴”を見たことない」
「そう?」
「お前は“無情”だもんなぁ。
正確には…祭理に対して以外、情を持ってない。
本気で“祭理以外いらない”と思ってる」
「うん。それはそうだよ。
フウのことも、いらないよ。
僕が欲しいのは“祭理だけ”
祭理が“三人でいたい”って言ったから、フウを受け入れてるにすぎない」
見据え言う虎空に、風龍も“つか、俺もだから”と答えた。
それから漸く朝食を始めた、三人。
基本的に三人は、横一列に並んで祭理を挟むように座る。
ソファに座る時。
カーペットに座り、ローテーブルでの食事。
外出時、歩く時。
車の中。
通学の電車内。
大学での講義中。
学食内等々……
「━━━━ん!このチーズオムレツ美味しい!」
「ほんと!?
フフ…僕が作ったんだよ!」
虎空が得意そうに言って、微笑む。
「やっぱ、クウちゃんは丁寧だね!
見た目も綺麗だし!」
微笑む祭理に、更に嬉しそうに笑う。
「祭理、これ食ってみろよ!」
野菜スープを指差して言う、風龍。
「うん!
…………優しい味で、美味しい!」
「だろ?
まだ、病み上がりだからな!
このくらいが、負担にならないだろ?」
「フフ…フウちゃんの性格が現れたスープだ!
ありがとう!」
風龍にも微笑むと、風龍も嬉しそうに笑った。
そして三人で仲良く片付け、それぞれ大学に行く準備をする。
準備をして祭理がリビングに向かうと、風龍と虎空は既に済ませていてベランダで煙草を吸っていた。
二人とも、外の方を見ている。
何をしていても様になり、カッコいい風龍と虎空。
祭理はその後ろ姿を見つめていた。
不意に、虎空が振り向く。
バチッと目が合い、祭理は恥ずかしくて俯いた。
虎空は灰皿に煙草を潰し、祭理に近づく。
「祭理」
「え?」
「目、逸らさないで?
祭理に拒否されたみたいで傷つく」
「あ、ごめんなさい…
あの…恥ずかしくて…/////
だから、クウちゃんを拒否したんじゃないよ?ごめんね……!」
見上げて言うと、虎空が頭をポンポンと撫でた。
「うん、良かった!
…………フフ…今日も可愛いね!
服も、メイクも、髪型も…全部可愛い!」
「ありがとう…/////」
ずっと頭を撫でていると、ガシッと風龍が虎空の手を掴んできた。
虎空は、怪訝そうに見る。
「クウ」
そしてフッ…と真面目な顔をして、虎空を見据えた。
「何?」
「乱暴はしねぇが、俺よりもお前の方が何倍も恐ろしいだろ?」
「は?」
「俺は、お前より“最悪で最低な奴”を見たことない」
「そう?」
「お前は“無情”だもんなぁ。
正確には…祭理に対して以外、情を持ってない。
本気で“祭理以外いらない”と思ってる」
「うん。それはそうだよ。
フウのことも、いらないよ。
僕が欲しいのは“祭理だけ”
祭理が“三人でいたい”って言ったから、フウを受け入れてるにすぎない」
見据え言う虎空に、風龍も“つか、俺もだから”と答えた。
それから漸く朝食を始めた、三人。
基本的に三人は、横一列に並んで祭理を挟むように座る。
ソファに座る時。
カーペットに座り、ローテーブルでの食事。
外出時、歩く時。
車の中。
通学の電車内。
大学での講義中。
学食内等々……
「━━━━ん!このチーズオムレツ美味しい!」
「ほんと!?
フフ…僕が作ったんだよ!」
虎空が得意そうに言って、微笑む。
「やっぱ、クウちゃんは丁寧だね!
見た目も綺麗だし!」
微笑む祭理に、更に嬉しそうに笑う。
「祭理、これ食ってみろよ!」
野菜スープを指差して言う、風龍。
「うん!
…………優しい味で、美味しい!」
「だろ?
まだ、病み上がりだからな!
このくらいが、負担にならないだろ?」
「フフ…フウちゃんの性格が現れたスープだ!
ありがとう!」
風龍にも微笑むと、風龍も嬉しそうに笑った。
そして三人で仲良く片付け、それぞれ大学に行く準備をする。
準備をして祭理がリビングに向かうと、風龍と虎空は既に済ませていてベランダで煙草を吸っていた。
二人とも、外の方を見ている。
何をしていても様になり、カッコいい風龍と虎空。
祭理はその後ろ姿を見つめていた。
不意に、虎空が振り向く。
バチッと目が合い、祭理は恥ずかしくて俯いた。
虎空は灰皿に煙草を潰し、祭理に近づく。
「祭理」
「え?」
「目、逸らさないで?
祭理に拒否されたみたいで傷つく」
「あ、ごめんなさい…
あの…恥ずかしくて…/////
だから、クウちゃんを拒否したんじゃないよ?ごめんね……!」
見上げて言うと、虎空が頭をポンポンと撫でた。
「うん、良かった!
…………フフ…今日も可愛いね!
服も、メイクも、髪型も…全部可愛い!」
「ありがとう…/////」
ずっと頭を撫でていると、ガシッと風龍が虎空の手を掴んできた。