ねぇ、悪いことしよ?
体育祭当日
待ちに待ったわけでもない体育祭当日。
正直気は重かったが、翼も一緒ならいいか、とか思ってしまう。――ってないない。彼がいてもいなくても別に仕事をやり遂げるだけですし⁈
誰に対してかわからない言い訳をしながら学校に向かう途中で、翼に会った。
(まさか思考に出てきた人が真ん前にいるなんてあり得るの⁈)
あり得るから起きている現実から目を背ける。
「おはよう」
「おはようございます、羽奈先輩」
そこから他愛もない話をして一緒に登校する。それだけであまり乗り気ではなかった体育祭に対するどんよりさが軽くなった。会話をしているが忘れてはいけないのが、私は一度彼に告白されていること。
それを断る方法がいまだに見つかっていないせいで、最近ちゃんと寝れていない。
少々違うところに気がいっているが、学校についたので彼と別れる。まずは教室集合だ。学年が違うと棟も違うので仕方がない。
(もうすこし話していたかったな)
今までこんなことを異性に対して抱いたのは初めてだ(まあ、友人がいない私からすれば、同性に対しても一緒なのだが)。
「じゃあまた後で」
「うん、またね」
そういって別れてから教室に向かう。
正直気は重かったが、翼も一緒ならいいか、とか思ってしまう。――ってないない。彼がいてもいなくても別に仕事をやり遂げるだけですし⁈
誰に対してかわからない言い訳をしながら学校に向かう途中で、翼に会った。
(まさか思考に出てきた人が真ん前にいるなんてあり得るの⁈)
あり得るから起きている現実から目を背ける。
「おはよう」
「おはようございます、羽奈先輩」
そこから他愛もない話をして一緒に登校する。それだけであまり乗り気ではなかった体育祭に対するどんよりさが軽くなった。会話をしているが忘れてはいけないのが、私は一度彼に告白されていること。
それを断る方法がいまだに見つかっていないせいで、最近ちゃんと寝れていない。
少々違うところに気がいっているが、学校についたので彼と別れる。まずは教室集合だ。学年が違うと棟も違うので仕方がない。
(もうすこし話していたかったな)
今までこんなことを異性に対して抱いたのは初めてだ(まあ、友人がいない私からすれば、同性に対しても一緒なのだが)。
「じゃあまた後で」
「うん、またね」
そういって別れてから教室に向かう。