ねぇ、悪いことしよ?
そして来る放課後。
私は気が乗らないまま無駄に思い鞄を持って生徒会会議室に向かう。
ドアの前に立つだけで緊張で嫌な汗が背筋をぬぐう。だが、ここまで来て引き返すことはできない。だから、意を決して扉を開けようとしたその時、
ガララッ!
という音と共に、一人の少年が出てくる。上履きの色的に後輩だろう。各学年によって色が違うが、私は自分たちの学年の色以外覚えていない。
パチリ。
そして目があってしまった。
彼の進行方向にいた私は慌てて通り道を作るが、その後輩は私を見つめて動かない。
(気まず。なんか話した方がいいのかなぁ)
私が必死に足りない頭を動かしていると、彼が口を開いた。
「葛西羽奈先輩ですね、お入りください」
「どうも、、、」
なぜか名前を呼ばれて驚いたが、とりあえず会議室に入る。
思ったより広い空間に各クラスの実行委員がそこそこ詰め込まれている。椅子の数てきに私以外にまだ5人ほど来ていないらしい。
それでも私の通う学校は、教室の数が多いため、結構な人数がいる。
最後の方だったことに対する動揺を隠して『3年実行委員』と書かれたプレートがある机の前に行き、座る。
しばらくして全員がそろったため、生徒会の人が仕切り始めた。
「ただいまより、第1回、20××年度体育祭実行委員会を始めます」
そこからは、クラスと名前を言う自己紹介をしてから、連絡事項を聞くだけだったので思ったより楽だった。
言われた内容は忘れないように配付されたプリントにメモを取る。聞き逃しても誰も教えてくれないから。
「これで、第1回、20××年度体育祭実行委員会を終わります。質問がある方はこの後、生徒会役員がいる場所に来てください」
ぞろぞろと人が出口に向かって動き出す。私もそれに倣ってそこに向かっていると、グイッと腕を引かれた。
「ちょっ、なんですか⁉」
いきなりのことに動揺して言い方が荒くなる。
パッと目をやるとそこにいたのは、始まる前にいた後輩だった。
「ちょっと来て下さい」
彼はそういうと生徒会役員がいるところに向かって歩き出した。
状況が読み込めずにいると、彼がいきなり話し始めた。
「彼女がいいと思います。物静かで頭がよさそうなひとだから」
「、、⁉」
私の頭の中はハテナでいっぱいだ。一体、何のことなのか。
私は気が乗らないまま無駄に思い鞄を持って生徒会会議室に向かう。
ドアの前に立つだけで緊張で嫌な汗が背筋をぬぐう。だが、ここまで来て引き返すことはできない。だから、意を決して扉を開けようとしたその時、
ガララッ!
という音と共に、一人の少年が出てくる。上履きの色的に後輩だろう。各学年によって色が違うが、私は自分たちの学年の色以外覚えていない。
パチリ。
そして目があってしまった。
彼の進行方向にいた私は慌てて通り道を作るが、その後輩は私を見つめて動かない。
(気まず。なんか話した方がいいのかなぁ)
私が必死に足りない頭を動かしていると、彼が口を開いた。
「葛西羽奈先輩ですね、お入りください」
「どうも、、、」
なぜか名前を呼ばれて驚いたが、とりあえず会議室に入る。
思ったより広い空間に各クラスの実行委員がそこそこ詰め込まれている。椅子の数てきに私以外にまだ5人ほど来ていないらしい。
それでも私の通う学校は、教室の数が多いため、結構な人数がいる。
最後の方だったことに対する動揺を隠して『3年実行委員』と書かれたプレートがある机の前に行き、座る。
しばらくして全員がそろったため、生徒会の人が仕切り始めた。
「ただいまより、第1回、20××年度体育祭実行委員会を始めます」
そこからは、クラスと名前を言う自己紹介をしてから、連絡事項を聞くだけだったので思ったより楽だった。
言われた内容は忘れないように配付されたプリントにメモを取る。聞き逃しても誰も教えてくれないから。
「これで、第1回、20××年度体育祭実行委員会を終わります。質問がある方はこの後、生徒会役員がいる場所に来てください」
ぞろぞろと人が出口に向かって動き出す。私もそれに倣ってそこに向かっていると、グイッと腕を引かれた。
「ちょっ、なんですか⁉」
いきなりのことに動揺して言い方が荒くなる。
パッと目をやるとそこにいたのは、始まる前にいた後輩だった。
「ちょっと来て下さい」
彼はそういうと生徒会役員がいるところに向かって歩き出した。
状況が読み込めずにいると、彼がいきなり話し始めた。
「彼女がいいと思います。物静かで頭がよさそうなひとだから」
「、、⁉」
私の頭の中はハテナでいっぱいだ。一体、何のことなのか。