とどまることをしらないで。

好きなところ。







管野くんの好きなところ、その一。



さらさらーっと、なんでも出来ちゃうところ。


でも、本当はものすごく努力していることを知っている。

だって、教科書に付箋と書き込みががびっしり。



この前、一緒にテスト勉強をしていたときにすごく分かりやすくて、先生みたいって思ったのを覚えている。



さっきの時間だって、真面目に先生の話を聞いてノートをとっていた彼。




……努力家な管野くんが、好き。



始めはね、なんでもさらっとやってのけちゃう天才さんだと思ってた。


だけど、違うね。そのなんともないようにする行動の裏には、きちんとした努力があって。


わたしも頑張ろうって、見ていたら自然とそう思えてしまう。



「ーーーちょ、永井さん、ちゃんと火見ててよ……!?」


「…………うん」


「え、まってまって本当に大丈夫……!?」


「…………うん」




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