とどまることをしらないで。
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まだ少しヒリヒリしている手を、ぎゅっと握りしめる。
ーーーまだ残ってる。管野くんの手の感触が。
ベッドに寝転がりながら、思うこと。
「…………、すき」
あんなに焦った表情、初めて見たかもしれない。
…正直、管野くんは半場無理やり付き合ってくれているんだって思ってる。
だって、元はまったく女の子に興味がなかった人。
しかもあんなに整っていて、完璧な人。
大して可愛くもない、今日の調理実習だって失敗ばっかりの取り柄のひとつもないわたしなんて、不釣り合いに決まってる。
わたしの勢いに押されて、告白を了承してくれたのかもしれない。