とどまることをしらないで。
ぎゅってして
ーーー……
「ーーーねえねえっ。みんなで“ゲーム”しないっ?」
ーーー突然の、クラスの中心人物たちからのお誘い。
クラスメイト全員にかけられた声は、もちろんわたしとみーちゃんにも届いていた。
「…ゲーム?」
「そうそうっ。“王様ゲーム”!」
誰かが尋ねると、るんるんと効果音が付きそうな程に楽しそうな声が返ってきた。
「……おおさまげえむ」
「めるどーする?やる?」
「……やりたい……っ!」
「じゃ、私も参加で」
楽しそう……っ!
「えーと、じゃあ永井ちゃんと佐々木ちゃん参加ぁ!」
みんながどんどん参加を決定させる中、ただひとり窓を見つめる人物発見。
「……管野くんは?どうするの?」
そう尋ねると、先程まで空を見つめていた顔がこっちに向いた。
「あんた参加しないのかあ。じゃあ、めるは私が独り占めするねっ」
みーちゃんはなんだかとっても嬉しそう。
それに対して険しい顔をしていた管野くんが、みーちゃんの一言で何かを決めた様子。
「やる」
「……わー残念」
「うるさい」