とどまることをしらないで。
……九番の人、誰だろう。
女の子だったらいいな。だとしたら嬉しい。
「六番と九番だれー?」
「…わたし六番、です」
「わっ、めるちゃん!……九番は?」
「…………、俺」
…………っ、へ?
「うわ、管野いいなー。めるちゃんとハグだぞ!?」
「………」
う、そ。管野くん……っ?
たぶん、今のわたしの顔すごく変になってる気がする。
まさか、相手が管野くんなんて。
どうしよう。これは、……嬉しいどころじゃ、ないかも。
今にも心臓が暴れて出てきちゃいそうで、胸の辺りをくしゃっと掴む。
そこで、とあることに気づいた。
……でも、ちょっと待って。
……ここで、ぎゅってするの?