とどまることをしらないで。
呼んでよ
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「ーーーもう、今日の王様ゲーム、すごくびっくりした……」
「ね」
とことこ、歩く帰り道。今日は委員会で人が少なかったから、ふたりで帰ることができる特別な日。
実はゆっくり歩いているっていうことは、内緒。
「……、」
……ひとつだけ、気になっていたことがある。
「……管野くんは、嫌じゃなかった……?」
「……何が?」
「えと、その……みんなの前でぎゅってするの」
「……」
少しうつむきがちに聞くと、なぜか無言が返ってきた。
……もしかして、本当は嫌だったとか?
そりゃそうだよね。こんな可愛くもなんともないわたしと、しかも大勢に見られながらなんて。
じわりと瞳に透明な膜が張られたとき、
ーーーぐっと、引き寄せられた。
「……え、管野くん、」
「それ嫌」
「ご、ごめんねぎゅってしちゃって」
「……違う」
……え?違うの?
首を傾げたとき、ふわ、と背中に腕が回された。