海のように輝く君色を、もっと知りたい。〈ボーイズライフ〉
野田の家に着いた。部屋に行くと、机の上にDVDが積み上げられていた。
「それ、貸そうと思っていたやつです」
DVDに向いた俺の視線に気がついた野田がそう言った。ぱっとみた感じ十枚以上はある。結構出てるんだな。
「なぁ、野田」
「はい」
「エキストラって楽しいの?」
「興味、あります?」
「だから聞いてる」
俺が持っていくDVDを小さな白い紙袋に入れようとした野田の動きが止まった。
「僕は今、これしか楽しみがないんです」
野田は今「これしか」って言ったけど、ひとつでもあることがなんだか羨ましかった。
「……俺も、やってみたいかも」
「あ、やってみますか?」
軽い感じで呟いたのに野田はその言葉にくいついてきて、自分のスマホをいじりだした。
「ちょっと見てほしいものが……」
スマホの画面を覗くと『映画出演者募集』という文字がぱっと目に入った。
「何これ」
「映画出演者募集です」
「いや、それは分かるけど」
「あの、もしも嫌でなければなのですが、一緒に参加しませんか?」
野田は目を輝かせながらそう言った。
「それ、貸そうと思っていたやつです」
DVDに向いた俺の視線に気がついた野田がそう言った。ぱっとみた感じ十枚以上はある。結構出てるんだな。
「なぁ、野田」
「はい」
「エキストラって楽しいの?」
「興味、あります?」
「だから聞いてる」
俺が持っていくDVDを小さな白い紙袋に入れようとした野田の動きが止まった。
「僕は今、これしか楽しみがないんです」
野田は今「これしか」って言ったけど、ひとつでもあることがなんだか羨ましかった。
「……俺も、やってみたいかも」
「あ、やってみますか?」
軽い感じで呟いたのに野田はその言葉にくいついてきて、自分のスマホをいじりだした。
「ちょっと見てほしいものが……」
スマホの画面を覗くと『映画出演者募集』という文字がぱっと目に入った。
「何これ」
「映画出演者募集です」
「いや、それは分かるけど」
「あの、もしも嫌でなければなのですが、一緒に参加しませんか?」
野田は目を輝かせながらそう言った。