海のように輝く君色を、もっと知りたい。〈ボーイズライフ〉
 参加希望の人数が多すぎる場合は参加出来ない可能性があるらしく、ふたりで募集人数と撮影参加日数の多い主役たちのクラスメイト役に応募してみた。

 サイト内の文字をもう一度、全部読んでみる。

 クラスメイト役が参加する日は八月二日から二十日まで。映画の内容は、海のすぐ近くにある高校での青春恋愛映画。

 撮影場所は俺らが住んでいるところから約二時間ぐらいの距離にある。

 撮影場所の地域の人たちが協力してくれて、遠方から参加して日帰り出来ない人たちのために、泊まる用の施設を貸してくれるらしい。もしも選ばれたら、野田と俺はそこに期間中全て泊まることになる。

 野田の話によると、撮影がある日は待機時間も基本、準備された衣装で過ごすことになりそうだ。

 食事も全部準備されるから荷物は、眠る時に着るものと一応完全オフの日用の私服、洗顔道具など基本日常使うものを。そしてエキストラは待機時間長いパターンが多いから、暇つぶし用アイテムは必須らしい。きっと入浴とかも何かあっちで考えてくれるだろうから心配ないです。とも言っていた。

 行く気持ちは溢れてきていたけれど、出演決定の連絡が来なかったらどうしようかと、毎日考えていた。

 けれど予想よりも早く、撮影予定日の一週間以上前に映画のエキストラ担当の人からメールが来た。それを確認する前に野田から『どうでした? 連絡来ました?』とすでに来ていて、俺は『決まった! 野田は?』と送り返したら『決まりました。ロケ地まで一緒に行きましょう』とすぐに返事が来た。

 決まった後に担当の人から撮影スケジュールと、持ってきたら良いものを教えてもらったけれど、大体野田が言っていたのと同じだった。後にそのことを野田に伝えたら、うっすらドヤ顔してた。



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