11回目の復讐~呪いの婚姻を受けた私と王太子は、同じ命で繋がっている~
「死にたくてたまらなかったこの僕に、不死の術を施して去った」
にわかには信じがたい事だったが、今はその話に耳を傾けることしかできない。
リーベルトはラミュレットに問いかけた。
「つまり、母上の代わりとして魔術師となったお前が俺とヴィオラを生き返らせたのか?」
「ご名答」
「母上への復讐か?」
「そう、彼女への復讐。彼女の嫌なことをする。彼女の思い通りにはさせない」
「子供か」
「子供で結構」
リーベルトは剣をしまうと、ヴィオラの元へと近づく。
そっと彼女の頬を撫でてみるが、目を開けることはない。
「どうすれば、ヴィオラは目を覚ます?」
「さすがに無条件で二人もの命は救えない。君とお嬢さんには11回のチャンスを与えた」
「11回?」
「二人合わせて11回交互に生を受ける。但し、君達の命は一つ。どちらかが生きている間は、どちらかは死んでいる状態。その11回で君の母親の持っている『紅玉のネックレス』を僕に持ってきてくること」
紅玉のネックレスはリーベルトの母親──王妃が常に身に着けているもの。
にわかには信じがたい事だったが、今はその話に耳を傾けることしかできない。
リーベルトはラミュレットに問いかけた。
「つまり、母上の代わりとして魔術師となったお前が俺とヴィオラを生き返らせたのか?」
「ご名答」
「母上への復讐か?」
「そう、彼女への復讐。彼女の嫌なことをする。彼女の思い通りにはさせない」
「子供か」
「子供で結構」
リーベルトは剣をしまうと、ヴィオラの元へと近づく。
そっと彼女の頬を撫でてみるが、目を開けることはない。
「どうすれば、ヴィオラは目を覚ます?」
「さすがに無条件で二人もの命は救えない。君とお嬢さんには11回のチャンスを与えた」
「11回?」
「二人合わせて11回交互に生を受ける。但し、君達の命は一つ。どちらかが生きている間は、どちらかは死んでいる状態。その11回で君の母親の持っている『紅玉のネックレス』を僕に持ってきてくること」
紅玉のネックレスはリーベルトの母親──王妃が常に身に着けているもの。