Immoral
ずっとこうなりたかった。早川さんに抱かれている間その思いだけでも私は濡れた。

早川さんの身体が熱い。私の身体はもっと熱く溶けてしまいそうな気がする。

早川さんの熱い指、熱い舌、熱い息が私の身体をはい回り私は恍惚となった。早川さんの唇が私のデリケートな部分をなぞる。思わず小さな悲鳴をあげてしまった。

「ごめん、痛かった?」

早川が優しく聞く。

「違う、違う。気持ちいいの。」

私は溜息をつきながら言った。

私は我慢出来ず声を上げた。刺激で頭の中まで溶け出しそうになる。

私はほとんど泣きながら

「好き。好きなの。早川さん、抱いて。」

喘ぎながらとぎれとぎれに言った。

身体中が帯電してどこに触れられてもスパークしそうだった。

「欲しい。」

早川さんが私の中に入ってきた。早川さんの背中を強く抱きながら涙が溢れた。
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