俺がとめらんないだけ。
とんだ大失態。
瑞希くんの腕の中、ついに頭のおかしくなった私。
と、未だ私を抱き寄せている、何考えているのかさっぱり過ぎる瑞希くんと昇降口で2人きり。
ゆっくりと、顔をおおっていた手を離す。
でも、やっぱりこの体制から現実逃避して逃れることなんて、できやしなかった。
うわぁぁ、カオス過ぎる。
と、りあえず、この体制から何とかするのだ私!
これ以上、瑞希くんのお体を汚す訳にはいかない……
まずは無礼がないように………
「し、失礼します……。」
そろりそろり腕をかいくぐるように抜け出そうとする私。
を逃がすもんかと抱き寄せた腕に力を入れた瑞希くん。
「なに、嫌なの?」
「ひっ、い、いやっ、そんな、嫌……だなんて……こと……神に誓って……ない、です……けど……」
本当はめちゃめちゃこのままでいたいって思ってます。
でも今の私にはキャパオーバー過ぎるんですよ。