俺がとめらんないだけ。

スクバを手に取り、廊下を全力ダッシュで走る。

瑞希くんのツンぶりが良すぎて、廊下ダッシュがいけないだとかどうでもいい。



瑞希くんはツンデレなんかじゃない………っ!
ツンツンツンツンツン………なのだっ!!!


ああっ、思い出すだけで目が飛び出そう……今日のツン、良すぎ……しかも髪を耳にかけてる姿とか……ほんっと眼福だ……。



昇降口で急いで靴を履き替えた後、今度はゆっくりと歩き出す。

はぁっ、はぁっと呼吸が荒くなっているのは瑞希くんのあのツンと走り回ったせい。



ツン……やっぱ好き……。
瑞希くん………死ぬほど好き……。


別にデレがいらないわけじゃない、けどっ。

瑞希くんのツンなら、一生見てられるし拝められる。


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