眠れる森の聖女
「エクチュペクチョパチョリョーニャー!」
舌足らずながらも喋れるほどに成長した私は、転生あるあるのチート持ちである可能性を考慮し、魔法の練習を始めた。
成果はまだない。
サルが登場するまで、どれくらい寝たまま動けない状態が続いていたのか、正直わからない。
食事をとるようになってみるみる体が大きくなり、短期間で歩けるようになって、こうして喋ることもできるようになった。
目が覚める度に体が大きくなってるのを感じる、、本当に気持ち悪い。
今の私、小さく見積もっても多分3歳にはなってると思うんだよね。全然動けないし体も小さいままだったから気づかなかったけど、実はかなりの年数が経ってた可能性を感じる。今も疲れるとすぐ寝ちゃうけど、あの時は寝てる時間の方が長かったんだろうね。
初日に棚上げした『何故赤ちゃんなのか問題』
検討に検討を重ねた結果、私が導き出した解答は『全然わからない』だった。もう面倒だから転生でいいやって感じ?今流行ってるしね。
起きてる時間は色んなこと考えてたつもりでいたけど、この解答から察するに、きっと私はほぼ寝てた。どれだけ寝てたかは、まだしばらく続きそうな体の成長具合で、おおよそわかるだろう。
それに伴い、私は、新たな問題に直面していた。
新たな問題、、それは、、
どんどん体が大きくなるのに、私ってば、いつまで経っても全裸のままなわけ!
寒くないし怪我もしないから、別に困ってはいないよ。相棒のサルも全裸みたいなもんだから、仲間意識も高まるよね?
だがしかしだよ!
今はツルペタでかわいいねって感じだけど、これが好きっていう変態がいるかと思うと怖くて震える。
百歩譲って今はまだいい。
成長したらどうすればいい?むしろ私が変態だよ?
全裸とは全く関係ないが、成長してもツルペタのままっていう悲劇が巻き起こる可能性にも震えるね。
ていうか、ツルペタなら大人でも全裸が許されるのか?そうじゃないだろ?という話である。
このままこの森の中で、死ぬまでサルとふたりきり、という可能性もなくはない。
私はサルが大好きだし、それでもいいかなって正直思う。
でもさ、本当はこんなこと考えたくもないんだけど、サルはサルだから、きっと私よりかなり早く死んじゃうじゃないかなって思うんだ。そしたら私は、またあの地獄みたいなひとりぼっちに戻っちゃうよね。
何かを察したサルが近付いてきたので、捕まえて抱きしめた。
「しゃるとじゅっといっちょにいたいにゃあ」
サルと出会ったあの日みたいな光が再びふたりを包み込んだが、既に眠り込んでいた私は、この時もその光に気づけなかった。
舌足らずながらも喋れるほどに成長した私は、転生あるあるのチート持ちである可能性を考慮し、魔法の練習を始めた。
成果はまだない。
サルが登場するまで、どれくらい寝たまま動けない状態が続いていたのか、正直わからない。
食事をとるようになってみるみる体が大きくなり、短期間で歩けるようになって、こうして喋ることもできるようになった。
目が覚める度に体が大きくなってるのを感じる、、本当に気持ち悪い。
今の私、小さく見積もっても多分3歳にはなってると思うんだよね。全然動けないし体も小さいままだったから気づかなかったけど、実はかなりの年数が経ってた可能性を感じる。今も疲れるとすぐ寝ちゃうけど、あの時は寝てる時間の方が長かったんだろうね。
初日に棚上げした『何故赤ちゃんなのか問題』
検討に検討を重ねた結果、私が導き出した解答は『全然わからない』だった。もう面倒だから転生でいいやって感じ?今流行ってるしね。
起きてる時間は色んなこと考えてたつもりでいたけど、この解答から察するに、きっと私はほぼ寝てた。どれだけ寝てたかは、まだしばらく続きそうな体の成長具合で、おおよそわかるだろう。
それに伴い、私は、新たな問題に直面していた。
新たな問題、、それは、、
どんどん体が大きくなるのに、私ってば、いつまで経っても全裸のままなわけ!
寒くないし怪我もしないから、別に困ってはいないよ。相棒のサルも全裸みたいなもんだから、仲間意識も高まるよね?
だがしかしだよ!
今はツルペタでかわいいねって感じだけど、これが好きっていう変態がいるかと思うと怖くて震える。
百歩譲って今はまだいい。
成長したらどうすればいい?むしろ私が変態だよ?
全裸とは全く関係ないが、成長してもツルペタのままっていう悲劇が巻き起こる可能性にも震えるね。
ていうか、ツルペタなら大人でも全裸が許されるのか?そうじゃないだろ?という話である。
このままこの森の中で、死ぬまでサルとふたりきり、という可能性もなくはない。
私はサルが大好きだし、それでもいいかなって正直思う。
でもさ、本当はこんなこと考えたくもないんだけど、サルはサルだから、きっと私よりかなり早く死んじゃうじゃないかなって思うんだ。そしたら私は、またあの地獄みたいなひとりぼっちに戻っちゃうよね。
何かを察したサルが近付いてきたので、捕まえて抱きしめた。
「しゃるとじゅっといっちょにいたいにゃあ」
サルと出会ったあの日みたいな光が再びふたりを包み込んだが、既に眠り込んでいた私は、この時もその光に気づけなかった。