【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
振り返った藍くんの切れ長で綺麗な瞳と視線が重なる。
どうしてか、藍くんと一緒にいると、時が止まったみたいに言動に釘付けになりそうなときがある。
太陽みたいに明るい橙くんや桃くんとも雰囲気が違って、大人っぽくて余裕のある翠くんとも少し違うような感じ。
口数が多くはないから、そう思っちゃうだけかな……?
「藍くん、なあに?」
首をかしげると、クールだった表情が柔らかくなって微笑んだ。
「今日は最高の誕生日にしような」
藍くんの言葉がくすぐったくて、嬉しさが溢れてくる。
「うん……!」
みんながわたしに内緒で準備をしてくれた誕生日。
すごく楽しみ……!