【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
「……そうだね。考えておくよ」
「お願いね!!」
念押しをして先輩たちは校舎のほうに戻っていった。
この前まで夜も友達といるくらいだったのに、どうしちゃったんだろう。
「せっかく誘ってくれたのに、いいの……?」
心境の変化に心配になって桃くんを見る。
「まーやは俺が遊びに行ってもいいの?」
わたしが質問したはずなのに、逆に返された。
「え?」
「藍都や翠聖、橙吾がいるから?」
翠くんと橙ちゃんの呼びかたも違うから、桃くんは真剣に話してる。
そういうことじゃないよ……。
「桃くんが遊びに行っちゃうのは寂しいよ。最近は夜ご飯も一緒に食べられない日があったから……。
でも、お誘いを断って桃くんの友達が減っちゃうのもやだなって」