【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
「ウソつき。あのときだって、ウチらより〝あなた〟がいいって言ってたのよ?」
そんな……。
桃くんはわたしの名前は出してない。
〝家族〟って言ってた。
たしかに、わたしも含まれるかもしれないけど、それは思い違いで……。
「それは……」
「桃綺くんの妹のくせに取らないでくれる? 桃綺くんはみんなのものだから」
最後の言葉が引っかかった。
なに……それ。
先輩たちは桃くんのこと、なんだと思ってるの?
いくらノリよくて優しいからって、相手が誰でもいいわけじゃない。