【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


「ウソつき。あのときだって、ウチらより〝あなた〟がいいって言ってたのよ?」



そんな……。

桃くんはわたしの名前は出してない。


〝家族〟って言ってた。


たしかに、わたしも含まれるかもしれないけど、それは思い違いで……。



「それは……」

「桃綺くんの妹のくせに取らないでくれる? 桃綺くんはみんなのものだから」



最後の言葉が引っかかった。


なに……それ。

先輩たちは桃くんのこと、なんだと思ってるの?

いくらノリよくて優しいからって、相手が誰でもいいわけじゃない。

< 105 / 351 >

この作品をシェア

pagetop