【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
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「やっば! 彩ねぇ、ちょー可愛いんだけど!?」
「マジだ。想像以上すぎて、目のやり場に困る……」
お父さんとお母さんからもらった白いワンピースを着てリビングに行くと、目を輝かせた橙ちゃんと口もとを抑える桃くんが反応してくれた。
「えへへ。ありがとう」
ふたりに褒めてもらえて嬉しいな。
だけど……。
「あんまり見られると恥ずかしい……かな」
こんなにみんなから注目を浴びちゃうなんて。
翠くんは笑ってるし、藍くんからの視線もあるし……。
なんとなく隠したくなって、体も熱くなっちゃうよ。
「えー! 可愛いんだからいいじゃん! まぁ、恥ずかしがってる彩ねぇも可愛いけどっ」
「むしろ逆効果だよな。あー、こんな可愛い姿の妹をほかのヤツに見せたくねぇな」