【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
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「失礼します」
保健室のドアを開けると、先生とばっちり目が合った。
微笑んでくれたけど、だんだん恥ずかしくなってくる。
「こんにちは。ここですこし休ませてあげてもいいですか?」
「大丈夫よ。足をケガしたの?」
「転んで足に力が入らないみたいで」
「それで……! どうぞ、ここに座って」
先生が手のひらでイスをさすと、藍くんはそっとわたしを降ろしてイスに座らせてくれた。
「あなた、白石くんよね? 双子の王子って有名の」
「まぁ、双子の兄はいますけど」
「かなりの人気者って生徒からよく聞くわ。それにしても、白石くんが彼女を連れてきたなんて女の子が知ったらびっくりするんじゃない?」
んん……!?
か、彼女……!?