【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


「えっ!」

「そういう顔してたわ」



そういうって、どういう……?



「ふふっ。愛されてるってことよ」



愛……?

たしかに、藍くんの家族愛はすごいかも。


先生にも伝わっちゃうくらいなんだなぁ……。




°


「舞彩〜!」



次の休み時間に教室に戻ったら、紫音ちゃんが抱きついてきた。



「戻ってこないから心配したよ!! もう足は大丈夫なんだよね?」

「ごめんね。保健室でゆっくり休ませてもらえたからもう大丈夫だよ。ありがとう」

「よかったー!」



またまたぎゅぅっと強く抱きしめてくれる紫音ちゃん。

ちょっと苦しい……っ。


背中をぽんぽんたたいたら、力を緩くしてくれた。



「それにしても藍都先輩やばいね!? 授業中なのに先生に教えにきてくれてさ。めちゃくちゃかっこよかった……!」

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