【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
「えっ!」
「そういう顔してたわ」
そういうって、どういう……?
「ふふっ。愛されてるってことよ」
愛……?
たしかに、藍くんの家族愛はすごいかも。
先生にも伝わっちゃうくらいなんだなぁ……。
*
°
・
「舞彩〜!」
次の休み時間に教室に戻ったら、紫音ちゃんが抱きついてきた。
「戻ってこないから心配したよ!! もう足は大丈夫なんだよね?」
「ごめんね。保健室でゆっくり休ませてもらえたからもう大丈夫だよ。ありがとう」
「よかったー!」
またまたぎゅぅっと強く抱きしめてくれる紫音ちゃん。
ちょっと苦しい……っ。
背中をぽんぽんたたいたら、力を緩くしてくれた。
「それにしても藍都先輩やばいね!? 授業中なのに先生に教えにきてくれてさ。めちゃくちゃかっこよかった……!」