【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
テンションが上がる紫音ちゃんは、わたしの肩を持って楽しそうに跳ねた。
保健室を出た藍くんが、わたしの欠席のことを先生に伝えてくれたのかな……?
「行動全部イケメンだし、大事に思ってくれるし、お兄ちゃんじゃなかったら恋に落ちるよ、アレは!!」
「それはないよ〜」
本当のお兄ちゃんじゃないけど、恋なんて……。
「うちだったら好きになっちゃうなぁ。てか、あんなに大事に思われてみたいな〜」
誰かに思ってもらえるのって安心できて、心が温まるもんね。
「やっぱりお兄ちゃんだったら、〝かっこいい!〟とか〝ドキッ〟ってすることないの?」
「うーん。あんまり考えたことなかったかな……」