【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
藍くんはわたしのお兄ちゃんだから。
家族……だから。
「ありがと。舞彩はほんとに可愛いな」
こうやって頭を撫でてくれて嬉しいと思える気持ちが高まりすぎないように、わたしの中だけに秘めとかなきゃ……。
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買い物を終えて家に帰った。
荷物を冷蔵庫やパントリーに入れて整理していると、外からザーッと音が聞こえてきた。
「雨……?」
「みたいだな。シャッター閉めてくる」
藍くんはリビングの窓を開けて、戸締りをしてくれた。
わたしが藍くんを気にしている間にすぐに戻ってきてくれる。
やること早い……!
わたしってば、藍くんを見てぼーっとしちゃうこと増えたな……。
だんだん無意識に見ちゃってる気がするよ。
「ん。桃綺と橙吾から連絡だ」