【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
翠くんの言葉に、みんな目をはっと覚ましたみたいに大きく見開いて、わたしから離れた。
さすが翠くん。
みんなをまとめるリーダーなお兄ちゃん。
「そうだよ、遊園地! 行こう! 彩ねぇ!」
「わっ……」
橙ちゃんはわたしの手をとって玄関へ連れて行ってくれた。
キラキラ笑う橙ちゃんを見ると、わたしまで笑顔になっちゃうな。
「橙ちゃんがいちばん張り切ってるな」
「彩も楽しそうだし、いいんじゃない?」
「そーだな。まーや! 俺が靴履かせてやるよ!」
あとから桃くんも来て器用に靴を履くと、シンデレラの王子様みたいにわたしの靴を差し出した。
「どーぞ。お姫さま」