【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
「橙ちゃん、わたしより先に言っちゃってるよ」
「あ……!」
わたしのことを勇気付けようとしてくれたんだね。
わかってたはずなのに、気づかないフリをしてた。
ちゃんと、この気持ちに答えを出そう。
「橙ちゃん、ありがとう。わたし……藍くんのことが好き」
「彩ねぇ……! 彩ねぇから聞けて僕も嬉しいよ。そっか、それなら応援するしかないな!」
「応援してくれるの……?」
「もちろんだよ! 大好きな彩ねぇには幸せになってほしい!
僕にできることがあったらなんでも言ってね。藍にぃの事前情報とか、好きなタイプとか、彩ねぇを意識させることだって協力する!」
そこまでしてもらえたら、ちょっとの勇気で踏み出せそう。