【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
自信たっぷりな表情で見上げる姿もサマになっているのが桃くん。
「桃くん……! だ、大丈夫だよっ」
「今日は〝姫になってもらう〟ってすいせーも言ってたじゃん? 藍都もなりきってたし」
あの藍くんも雰囲気変わってすごかったけど、みんなわたしが見てもかっこよすぎるから、たまに兄妹じゃないんじゃないかって思っちゃう。
「ほら、まーや」
「うぅ……」
桃くんもいつも以上に大人な雰囲気がすごい……。
「彩ねぇ。桃にぃが嫌なら僕がやってもいいよ?」
隣で見ていた橙ちゃんが首をかしげて言う。
「そういうわけじゃ……!」
「まーやは嫌がってないだろー? 恥ずかしいだけだもんな」
「桃くん! わかってても言わないでっ」