【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


自信たっぷりな表情で見上げる姿もサマになっているのが桃くん。



「桃くん……! だ、大丈夫だよっ」

「今日は〝姫になってもらう〟ってすいせーも言ってたじゃん? 藍都もなりきってたし」



あの藍くんも雰囲気変わってすごかったけど、みんなわたしが見てもかっこよすぎるから、たまに兄妹じゃないんじゃないかって思っちゃう。



「ほら、まーや」

「うぅ……」



桃くんもいつも以上に大人な雰囲気がすごい……。



「彩ねぇ。桃にぃが嫌なら僕がやってもいいよ?」



隣で見ていた橙ちゃんが首をかしげて言う。



「そういうわけじゃ……!」

「まーやは嫌がってないだろー? 恥ずかしいだけだもんな」

「桃くん! わかってても言わないでっ」

< 15 / 351 >

この作品をシェア

pagetop