【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
「な?」と優しく笑ってくれる。
それには安心感もあったけど、桃くんだからこそ不安もあった。
わたしの悩みを桃くんに話してもいいのかな。
兄妹なのにって引かれないかな。
藍くんとは双子でいちばん関係が近くて、わたしが妹の似たような関係の桃くん。
だからこそ、桃くんなら気持ちもわかってくれるかな……。
「わ、わたしね。好きな人がいるの……」
思い切って桃くんに話した。
急な恋愛の話に目を大きくして驚いたけど、続きを話しやすいように返事をしてくれた。
「……おう」
「でもね、その人も別に好きな人がいるんだって……」