【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
安心できるようににっこり笑ってくれる。
桃くんなら大丈夫。
ここで……言うしかない。
「……藍くんが好きなのっ」
言葉にして心臓がバクバク鳴った。
頬も熱くなって、両手で覆って体温を冷ます。
言っちゃった……!
桃くんはなんて思うかな……。
そっと表情を伺ったら、眉を下げて切ない顔をしてた。
「ごめん。本当はまーやの恋を応援するべきだと思う。けど、無理だ」
「え……?」
「アイツだけにはとられたくない」
〝とられたくない〟……?
「まだ藍くんのになったわけじゃないよ。それに、桃くんはお兄ちゃんだから、ずっと一緒にいる家族だよ……?」