【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


安心できるようににっこり笑ってくれる。

桃くんなら大丈夫。


ここで……言うしかない。



「……藍くんが好きなのっ」



言葉にして心臓がバクバク鳴った。

頬も熱くなって、両手で覆って体温を冷ます。


言っちゃった……!

桃くんはなんて思うかな……。


そっと表情を伺ったら、眉を下げて切ない顔をしてた。



「ごめん。本当はまーやの恋を応援するべきだと思う。けど、無理だ」

「え……?」

「アイツだけにはとられたくない」



〝とられたくない〟……?



「まだ藍くんのになったわけじゃないよ。それに、桃くんはお兄ちゃんだから、ずっと一緒にいる家族だよ……?」

< 152 / 351 >

この作品をシェア

pagetop