【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
そんな……。
わたしが藍くんに対しての気持ちと同じってこと……?
「俺、ずっとまーやのことが好きだった」
まっすぐと揺るがない瞳で見つめる桃くん。
桃くんが、わたしのことを好きでいてくれたなんて……。
いままで気づかなかった。
びっくりしてどんな顔をしていいか目線を下にしたら。
「ひゃっ……」
体を引き寄せられて、桃くんに抱きしめられた。
「藍都じゃなくて俺にしてよ。まーやのこと、幸せにする自信ある」
甘いバニラのような香りに包まれる。
桃くんは女の子扱いがすごく上手。
わたしをお姫さまみたいに大事にしてくれたのもわかるから……。
「いままでの行動から信じられないと思う。俺がいろんな女子に誘われて遊んでた理由はさ、
まーや以上に好きになれる子を見つけるためだったんだ」
えっ……?