【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
可愛い誘惑で揺らぐ理性
《 藍都side 》
教室に入って、窓側の自分のイスに腰をおろした。
今朝の出来事が衝撃的すぎて、外を眺めるしかなかった。
桃綺が舞彩を好き……?
告白をした……?
それは、いままでの関係がなくなる覚悟がないとできない。
あぁ……だから桃綺がやけに舞彩に積極的だったんだ。
距離も近いし、おかしいと思った。
そんな桃綺に舞彩も顔を赤くしていた。
あの感じからしてまだ付き合ってはいない……と思う。
むしろそうであってほしい。
だけど、あれだけストレートに伝えていたら舞彩が桃綺を〝男〟として意識するのも時間の問題。
さっきの桃綺の問いにはっきり答えていればよかった。
〝舞彩を妹としてじゃなく、女の子として見てる〟って。