【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


°


放課後。

舞彩を迎えに行ったら……教室にいなかった。


いつもなら席で待ってるのに。

もしかして、今朝のことを気にしてる?


あの場でいちばん聞かれたくないことを桃綺に言われ、答えられなかったこと。

舞彩を教室に送ったときも、愛想笑いをしているように見えた。


自分の気持ちにウソをついてでも、舞彩を妹だって言えばよかった?

それとも、桃綺に対抗して本当の気持ちを言うべきだった?


……焦っても仕方ない。

俺は俺のやり方で、舞彩に振り向いてもらうから。



「なぁ」



舞彩がよく話してる友達に声をかけた。



「藍都先輩!」

「舞彩どこにいるか知ってる?」

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