【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
舞彩が下を向いた。
さすがにブラコンは舞彩的に恥ずかしいか?
「藍くん、好きな人がいるんだよね……?」
「え……?」
予想外の質問に驚いた。
どうして……舞彩がそのことを知ってる?
誰にも言ってないはずなのに。
……いや、もしかしたらウワサとかそういうものかもしれない。
いったん冷静になれ。
「どうして、そう思う?」
「前に、藍くんが告白されてるところを聞いちゃったの。そのときに〝好きな人がいる〟って答えてたから……」
告白……。
毎回同じように断ってるけど、理由を聞いてこられたときはそう答えてる。
舞彩に聞かれてたか……。