【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
俺にできることは舞彩の心の支えになること。
少しずつ、距離を縮めていくために。
「あとは……」
「ん……?」
「今朝のこと、かな」
痛いところを突かれた。
それは俺もまだ答えを出せていないことだ。
「今朝って……どの話?」
わかっているけど、あえてとぼけたフリをした。
まだどの話かわかっていないから、自分で墓穴を掘ったら後がなくなる。
「……藍くんは、わたしを妹として見てくれてるのかなって」
まさか、その話をはっきり聞かれるなんて。
今日の舞彩はいつもより積極的だ。
素直でめちゃくちゃ可愛いけど、回答に困る。
「あぁ、それな……」
聞きかた的に、舞彩は妹として見てほしい……んだよな。