【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
……そうだ、思い出した……!
昨日は熱っぽくなって、藍くんがわたしのそばにいてくれたんだ。
『舞彩が寝るまでそばにいるよ』
本当にいてくれたんだ。
しかも、ずっと朝まで……。
もっともっと、好きになっちゃうよ……。
見つめてたら、静かに寝息を立ててるのが聞こえてきた。
ふふっ、寝顔も可愛い。
藍くんって寝てると幼く見えるよね。
毎日見てるのに、いつでも見ていられちゃうな……。
それはわたしだけが思ってることなんだけど……。
「ん……っ」
藍くんのまぶたがピクッと動いて、ゆっくり目を開けた。
体を起こしてわたしと目が合うと、目じりを下げて微笑む。
「舞彩、起きた? おはよ」