【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
わたしが答えようとすると、藍くんが代わりに答えてくれた。
「え!? まーや、体調悪かったの!?」
「……朝から大きな声出すなよ」
不機嫌そうに桃くんを見る藍くんは、繋いでない右手で耳を塞ぐフリをする。
「気づいてあげられなくてごめん! まーや、大丈夫か? 食欲は?」
桃くんは眉をハの字に下げてこちらに近づき、藍くんの隣に座る。
「大丈夫だよ。食欲もあるかも」
「そっか……!」
だんだんと明るい表情になって、安心のため息をついた桃くん。
「よかった。俺、朝メシの準備するから!」
桃くんが作ってくれるの……?
「ありがとう」
「おう! 温かいもの作るから待っててな」