【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。


わたしのおかげ……。

そう言ってもらえて嬉しい。


きっと、藍くんのもともとの思いもそうだったと思うけど、わたしが藍くんにあげられてるものがあるなら、自信が持てるよ。



「えへへ。ありがとう」

「……ん」



藍くんも微笑むと、そのままわたしを見つめてきた。

吸い込まれちゃうほど綺麗な瞳にロックされて、だんだんと恥ずかしくなってくる。



「舞彩って、どうしてそんなに可愛いの……?」

「えっ……?」

「可愛すぎて、どう接していいかわからなくなる」



包むように頬に触れる藍くん。

まるで、深い眠りから覚めたお姫さまとの再会のようにわたしの顔を上から覗く。


なにかを我慢していそうな表情の藍くんは、そのまま近づいてきて……。


も、もしかして、キスされる……!?

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