【完】超絶イケメン王子たちは、可愛いお姫さまをいちばんに溺愛する。
まさか藍くんがそんなこと……!
いや、でもわたしのことを〝妹以上〟って言ってくれてたし……!
藍くんが考えてることわからないよ……っ。
ぎゅっと目を瞑ったら、ドアのノックが聞こえてきた。
ふたりでハッとなり、音の鳴ったほうを見る。
「彩ねぇ! 桃にぃから聞いたよ! 具合悪いんだって!?」
「コーンスープ持ってきたよ。開けていいか?」
橙ちゃんと翠くんだ……!
藍くんもふたりの声を聞いて、座る体勢を戻した。
「い、いいよ!」
返事をすると、橙ちゃんが飛び込んで部屋に入ってきた。
「彩ねぇ大丈夫……!?」